農協って、組合員が偉いの?農協が偉いの?
こんばんわ。大吉です。
さてさて、農業シリーズ第2回
農協って、組合員が偉いの?農協が偉いの?
はじまりはじまり~。
さて、昨日の記事を読んでくれた皆さんは『アレ~?』って思った方も多いんじゃないでしょうか?
それは、
株式会社にたとえると『会社』=『農協』、『株主』=『組合員』
ってとこではないでしょうか?
そうですよね?そうですよね?
(農協が偉くて、悪代官で、ちっちゃくて弱くてかわいそうな組合員をいじめてるんじゃ・・・?
でも、会社と株主だったら株主のほうが偉いんじゃ・・・?
会社にいじめられる株主ってどういうこと?)
って思いましたよね?思ってない!?
いや、大吉には聞こえます!あなたの声が!
話を整理しましょう♪
そもそも、『(共同)組合』とはなんぞや?
偉大なるウィペディア先生はこのように教えてくれます。
・・・協同組合(きょうどうくみあい)は、共通する目的のために個人あるいは中小企業者等が集まり、組合員となって事業体を設立して共同で所有し、民主的な管理運営を行っていく非営利の相互扶助組織。連帯経済の主要な担い手である。・・・
・・・(分かりにくいorn)・・・
要はこういうことです。
「一人ひとりはちっちゃくて弱い存在です。だから、みんなでお金を出し合って大きな人間(≒会社≒組合)を作りましょう。その大きな人間はみんなで意見を出し合って運営しましょう♪但し!「民主的に」!」
この民主的にというのがミソで、会社の場合は出資したお金に応じて投票権がえられます。コレを『1株1議決権の原則』といい、会社を作るにあたって、100万円出した人と10万円しか出さなかった人では、意見の重さを10倍にしましょうというもの。
一方で、組合は『1人1議決権の原則』といい、誰がどれだけお金を出そうとも意見の重さは皆同じですよという、一部の会社にも認められているルールで、農業協同組合にもこのルールが適応されています。そして、この投票で重要なことを決めていきます。
たとえば 理事(会社で言う取締役≒社長みたいなもん)
これって、アレに似てません?
そうです。ホンマモンの選挙です。政治家を選ぶときの選挙と一緒なのです。
だから、冒頭のお話「組合員が偉いの?農協が偉いの?」になるわけです。
だって、あえて、今回も例えるなら『国会議員』=『(農協)理事』、『主権者』=『組合員』だから♪
ところで、今の世の中、『自分は国会議員より偉いんだ!』って本気で言えてる人(一般人)はどれだけいるんでしょうか?
そうですよね!?政治家のセンセイたちよりも、主権者たる自分が偉いんだなんて思っている人は少数派じゃないでしょうか?
コレが実は農協にもおきているんですね。
本来なら、農協(=単協)があんまりよろしくない運営をされているのなら、仲間とつるんで、理事を交代させればよくて。そうすれば、少しずつ少しずつ運営が良くなるはずなのに、理事選任手続きで『おらしらね〜』ってラクをして、そこで選ばれた理事たちの運営に文句を言うなんて、どこかの国民と一緒ですよね?
と言うあたりで、本日のお題の答えが皆さんにも見えてきたでしょうか?
もちろん、昨日の全中の代表理事だって、直接ではないにしろ組合員の一票が積み重なってできた声だという意味では、少なくとも組合員は不満を垂れる前にすることがあるわけです。
まぁ、間接選挙が積み重なっていきますし、その間に利権や天下りなんかの余計なものも入ったりしますから、『大吉くんの意見は所詮『建前』だよ』というのも理解できますけどね。
ということで、2日連続で農協の組織について簡単に説明をしました。
明日は、なんで組合が必要になったのか?について語ります。