農協シリーズまとめ!(食の安全)

こんばんわ

二日間お休みしてました大吉です。

 

この二日間は、淡路島と宮津でオリーブの収穫体験&搾油見学をしてきました。

記事にしたいところではありますが、シリーズ途中の農協シリーズをまとめてみようかと思います。

 

農協シリーズまとめ!

 

まず、

 

農協と一言で言っても、トップ=中央組織と現場=単協と上下の違いは大きいし、単協レベルでも頑張っている(農家さんの役に立っているという意味で)ところもあれば、そうでないところもあります。しかし、、、

少なくとも、『単協』に関しては、仮に農協を廃止したところで、農業の性質からして、何らかの互助組織は絶対に必要です。これを否定してしまったら大規模農家や企業による農業参入でしか日本の農業を維持できなくなります。

「それでいいじゃないか!小規模農家なんかつぶれてしまえ!」という声もありますが、大規模ばかりの農業の弊害はまた語ります。

 

ということで、単協は必要です。

 

次に、

 

トップ組織って必要?ってことです。一般的にはよく「農協が取り上げる手数料が高い」と言われていますが、実はこの手数料の一部は『ミカジ〇料』という形で、農協の上部組織に上納されます。

確かに、食糧難の時代にとにかく食料を作らなければならなかった時代には農協がまとまるということそして、政治からお金を引っ張るという意味でもみんながまとまったほうがいいところもありました。実際に単協もすごい小さかったですし。

しかし、食余りの現在、食料はただ安定的に供給するという点(≒プロダクトアウト)だけではなく、多様な消費者ニーズに合わせた供給(≒マーケットイン)にシフトしなければなりません。

そのためには、『とにかくコメを作れ!』『とにかく〇〇を作れ!』ではなく、適地適作の原則に則った細やかな地域戦略を組まなければなりません。そのためには全国組織なんて不要ないんじゃないか?と思います。

まして、東京のコンクリートジャングルから現場をコントロールなんかデキル訳ないし。

 

ということで、単協も大きくなっている今、全中はいらんでしょ!?連絡協議会くらいにレベル落としてOKだと思います。地域分権に似てますね。

 

 

そして、

なんだかんだと言っても、農協がいくら変わったってダメですよ~!!

ってことです。

それは、農協に原因があるというわけではなくて、もちろん農家でもなくて、(いや、もちろん。みんなそれぞれに責任はあるんですが)

大吉が考えるに、日本の農業がつまらなくなった原因は一般消費者にもあると思ってます。

それはね、こういうことです。

『今日はニンジンがAというスーパーで特売だからAで買って、ジャガイモはBで。』みたいなこと。

 

いや、特売を否定しているわけではないんですが、消費者が商品の価値を測る物差しを『価格』でしか見ないようになったor見れなくなったことだと思います。

もし、皆さんが営業や販売をした経験があればうれしいのですが、是非考えてみてください!

同じ仕事をしていてもある日突然、お客さんから値下げを要求されてきたらどう思うか?昨日まで100円の仕事が50円になってしまったら?もちろんモノが悪かったりとかは別です。でも、もし、100円の時よりもイイものを作っているのに50円の値段をつけられたら・・・

でも、農家は往々にしてこういうことがあります。(たまにその逆もありますが)

農業はモノの価格が商品の品質より単に『需給バランス』に過度に左右されるという非常に危ういものなんですね。普通は『品質』と『価格』のバランスで購買活動が決定されるのですが…

 

もちろん、供給サイドが価格でしか差別化をしないからこうなったのか。それとも需要サイドが価格しか購入判断をしないからこうなったのか、まさに鶏の卵論です。

 

こんなことを生産者側(?)の大吉が言うと、読者の方の中には『悪いのは全部こっちかよ!』なんておしかりを受けるかもしれませんが、これは読者の方の為でもあるんですね。

 

 

というのも、実は今日ニュースでWHO砂糖入り飲料への課税を呼びかけたとありました。

砂糖入り飲料に課税を=肥満、糖尿病対策訴え―WHO (時事通信) - Yahoo!ニュース

砂糖に限らず、人工甘味料をはじめとした食品添加物には、野菜に残留する農薬よりも危険だとの説もあります。

自分の体を作っているのは、自分が口にしているモノ以外にはありえません。

もちろん。毎日、高いものを食べるわけにはなかなかいきませんが、自分の口に入るものを価格以外の面からも吟味するということが必要ではないでしょうか?

 

 

 

※なんか、農協シリーズのまとめをサクッとするつもりが、最後まとまりがなくなってしまって反省ですが、大事なことなので書くことにしました。消費者にとって食材を価格だけで選ぶ弊害は他にもありますが、とりあえず、今日はここまでとすることにします。

次回は、せっかくなのでオリーブの話をする予定…です。