新卒研修について本気だしてやってみた!

毎度、おはようございます。

加藤大吉です。

 

昨日は、人事部にいたわけでもないですが、人事コンサルをしていたわけでもないですが、世の人事マンたちに喧嘩売ってみました(笑)

 

まぁ、言うだけバンチョーでは終わりたくないので、本日のテーマにまいりましょう♪

 

『新卒研修について本気だしてやってみた!』

 

はい。そうなんです。

 

実は大吉は、新卒研修を受け持ったことがあるんです。

てか、今の勤め先のグループ企業ですけどね。

 

 

どこで?

 

 

・・・『畑』で!

 

 

あっ、ちなみにグループ企業は農業関連でも、食品関係でも何でもないです。

ただの、営業会社です。

 

※まぁ、もちろん。最初から大吉が、会社に働き掛けて研修を作ったというわけではなく、大吉のような下っ端にはうかがい知れない雲の上からの鶴の一声から始まったそうですが、現場にはそんなこと関係ないっす。

 

大吉が当時、上司から仰せつかった時の会話を要約するとこんな感じ・・・

 

うちの本社の新卒全員来るらしいから。みてね♡』

『は?』『何をしに?』

『新卒研修。』

『へ?』『何人?期間は?』

『20~30名くらい。1週間交代で数週間。』

『研修の目標効果は?』

『新卒研修。』

『・・・。(マジかよ(;一_一))』

 

どう思います?

開いた口がふさがらないとはまさにこのこと。

人事畑の経験が一切なく。身分は子会社の契約社員が。本社の正社員の研修を受け持つ。新卒とはいえ・・・。しかも、上司およびクライアント(本社人事部)から研修の効果目標等いっさいなし。

 

まぁ、こんなワケわからん仕事の振り方をするのが、ウチの良き伝統?ではあるのですが。なにはともあれ、仕事が来るのは決まったと・・・。仕事は。

しかし、「目標」がないからと、形だけ合わせた適当な仕事をして、

人事メンに

ボス(雲の上の人)に言われたからやったけど、実際案の定、効果ないよね~」

なんか、言われた日には、仕事を振られた人間としてのプライドが許しませんから!えぇ!プライドが許しませんから!絶対に!

その日から、2ヶ月間ず~っつと考え続けましたさ。

全ては

 

「今年の新卒はなんか違う!」

「やっぱり大吉の研修がよかったのか!あいつを人事に引っ張ってやれ!」

 

の声を聞くために!

 

なぜか?結局人間、口では何とでも言えますからね。「良かったよ~」「やっぱり大吉さんだよ~」「じゃぁ、ここで契約しましょう~」

皆さんも営業経験のある人ならおわかりでしょう?

お客さまには、何回ウソを突かれたか!?(+o+)

そうです。人はウソをつくんです。お世辞もウソ。そんな優しいウソを大吉は求めてない!成果が欲しい!目に見える!

 

というながれで、せっかくの大任ですから、有り難く全力で研修に当たらせて頂くことになったのです。せっかく入れた大企業で1年間。島に入った目的を達せられぬ毎日で、無聊を託っていた大吉には、結果的に、渡りに船というわけで、どれほど本気だったかご理解いただけたでしょうか?

 

  

さぁ、大吉は畑で何をしたのか?

 

 

畑で、野菜の収穫袋詰めの商品作り。。。だけ。

あとは、その作業の仕方やり方で、社会人らしくない行動について振り返りの時間に落とし込む。

 

よく『難しいよ』って言わる農業だけど、簡単ですよ!収穫なんて。袋詰めなんかもっと簡単ですよ。だって、ロケットを飛ばすための『,000何ミリ』という正確さは必要ないですから。(-。-)yー

 

ただ『きれいに』切って、『きれいに』袋に詰めるだけ。

彼らにお願いしたのは一言だけ

『自分がお客さんなら買うか買わないかを基準に商品を仕上げてください』

そして、できた汚ない商品を見つけて、

一言このように言うのです。姑の嫁いびりみたいに。 

 

これ、きみがお客さんの立場だったら買う?

 

 

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 世の多くの企業はこういうでしょう。

『お客様第一!』『お客様目線が大切だ!』しかし、一体世の中の研修のうち、どれほどのものが、実際に顧客目線を身につけられる内容でしょうか?

 

これを、社内で!オフィスで!しかも、インプットだけで 本当に理解できるはずがない!

 

でも、畑に来た彼らは一瞬でそれを理解するわけです。「『サービスの作り手』の基準と『サービスの買い手』の目線の違いがこんなに生じるのか。お客様目線とはどういうものか? 」

今まで、土に触ったこともないような都会っ子が、土にまみれるとはどういうことか。社会がどのように回っているか、きれい事だけではない。汚れ仕事を引き受けている人が今日もどこか自分のために働いている。

 そして、野菜という、非常に単価の安いものを扱う中で、『自分たちがサービス料としていただくお金の1円1円はどのように積み重なっていくものなのか?どれほど、貴重尊いものなのか?』

 

そして、普段とは違うフィールドで、刻々と変化を生じる自分を感じながら、このような環境が誰に与えられたのか?20数年生きてこられたのはだれのおかげなのか?

 

 

 

 

『ただ、ただ、ありがとう』

 

 

と。